旅立ち
祖父が旅立ちました。
私が中学の頃に同居して、反抗期だったころから最近まで、ずっと一緒にくらしてきました。
ペットボトルがもてなくなり、寝たきりになり。終生病棟にはいって3ヶ月でした。
同居する祖父も気を使っていたし、私たち家族も気を使いました。
親族とも隔たりができて、壮絶な出来事も起こりました。
これから介護の時代。
みんな、長生きするもんね。
医療も発達してるし。
介護に向かなければ、施設に預けて、毎日会いにいく方が、お互い幸せなんじゃないかとおもいます。
実際に同居して、お世話するのって、大変です。ましてや、仕事しながらだなんて。
離れて暮らしてる親戚には、その苦労はわかりません。
血の繋がりのない母は、祖父の汚れたパンツを洗っていました。
葬儀の時でも、母に一言、労りのメッセージをくれてもよかったんじゃないでしょうか。
親戚から責められるせいで、母は不治の病にかかってます。
そこまでいうなら、あなたたちが一緒に暮らせばいいのにって、何度も思いました。
元気だったおじいちゃんが亡くなったこともかなしいし、色んなことを振り返って悲しい気持ちがあります。
葬儀の時、父が遺影をもって集合写真を撮るときに涙がでました。
本当に旅立ったんだなと、実感しました。
あんなに元気だったのに。
介護は余裕がなくなります。
余裕がないと、八つ当たりをしたり、人にやさしくできなかったり、言葉を選ぶことができなくなります。
プロに任せるのが一番。
時々顔をみて、お話して、外に連れ出してお世話をする。それがみんなにとって、ベストじゃないけど、誰も傷つかずに幸せなこと。
冷たいようだけど、私が18年間、祖父と同居して感じたことです。